弁護士に交通事故の交渉を依頼すると必ず裁判になる?について弁護士が回答
交通事故に遭いました。
賠償金の請求を弁護士に依頼したいのですが、弁護士に依頼したら裁判になるのではないかと心配です。
そこまで大事にしたくはありません。
弁護士へ依頼=裁判となってしまうのでしょうか。
弁護士へ依頼=裁判ではありません。
交通事故に詳しい弁護士へ依頼した場合、交渉で解決するケースの方が多いです。
裁判になるケースは少数です。
理由は次の通りです。
1. 弁護士は、ご依頼者様のお気持ちに沿った事件処理を進めます。
そのため、なるべく裁判したくないというご依頼者様の事件においては、交渉での解決を目指すことになります。
2. 交通事故に詳しい弁護士と相手方保険会社は、過去の裁判例を踏まえて、このケースが裁判になった場合にどういう判決になりそうか、ある程度同じような見通しを持っていることが多いです。
そのため、弁護士が、十分な証拠と、裁判例に近い賠償金額で交渉してくると、相手方保険会社としても時間や費用をかけて裁判するよりは、交渉の段階で示談してしまおう、と考えるようです。
裁判になるケースというのは、どういうケースなのですか?
裁判になる理由は様々ですが、「過去の裁判において判断が分かれているケース」では裁判になることがあります。
このようなケースでは、弁護士と相手方保険会社が持っている見通しが大きく違っていることがあります。そうなると、交渉してもご依頼者様の希望する金額に近い金額では示談できないことがあります。
この場合、弁護士より、裁判をする場合のメリットデメリットや判決の見通しを説明した上でご依頼者様に裁判するかどうかご希望をお伺いします。
その上で、ご依頼者様が裁判を希望される場合には、裁判をすることになります。
ご依頼者様が裁判を希望しない場合には、訴訟を提起することはありませんのでご安心ください。
交通事故の被害にあって賠償金請求のことでお悩みの場合は、アディーレ法律事務所にご相談ください。
岡山大学、及び岡山大学法科大学院卒。 アディーレ法律事務所では刑事事件、労働事件など様々な分野を担当した後、2020年より交通事故に従事。2023年からは交通部門の統括者として、被害に遭われた方々の立場に寄り添ったより良い解決方法を実現できるよう、日々職務に邁進している。東京弁護士会所属。
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